資格取得体験記 ~新卒2年目がCAPMを取得するまでの軌跡~

イントロダクション

私は、2022年4月に新卒としてパクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社(以下PCJ)に入社いたしました。現在は、マネジメントコンサルティング事業部(以下MC事業部)の案件に参画しており、主に大手医療機器メーカー様向けに、医療機器開発の国際安全規格対応を支援しています。

本記事は、資格取得意欲のある若手層の方々に向けたものです。私のCAPM取得体験記を通じて、CAPMの資格内容、弊社のMC事業部が実施しているCAPM取得推進活動内容をご紹介いたします。

CAPMの資格内容

CAPM(Certified Associate in Project Management)は、米国のPMI(Project Management Institute)による認定資格です。PMIは、現在プロジェクトマネジメントの世界標準となっている、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)を策定し、その普及活動やCAPMなどの資格の認定をしています。

CAPMはプロジェクトマネジメントのプロセス、専門用語、プロジェクトマネジメントの専門知識を習得していることを証明する資格となります。実務経験は必要なく、23時間の公式な研修を受講すれば受験可能で、PMBOKの基本的な知識が問われます。

PMIがプロジェクトマネジメントについて認定するより専門的な資格としてPMP(Project Management Professional)がありますが、こちらはプロジェクトマネジメントの実務経験が無いと受験できません。CAPMより、より幅広く、また実践的な知識が問われます。

CAPMは、私のようにすでにプロジェクトマネジメントに関わる若手や、将来PMPを目指す方には最適の資格です。

 

▲「PMI Certified Associate in Project Management(CAPM)® Examination Content Outline2023 Exam Update」を基にPCJが翻訳・作成

 

CAPM受験動機

私は、2022年6月にMC事業部へ配属となりました。MC事業部では、プロジェクトワークだけでなく、社内活動や自己啓発を積極的に行うことを推進しています。

そんな自己啓発の一環として、CAPM取得推進活動を担っていただいているマネージャーの方が直々に、CAPMの資格内容をご紹介してくださいました。ご紹介いただく前の私は、プロジェクトマネジメント関連の本は精読しておりましたが、このような資格があることは全く知りませんでした。CAPMを取得することで、今後のキャリアに役立てることができると考え、受験することを決断いたしました。

取得に至るまでの学習プロセス

CAPM取得推進活動では、既にCAPMを取得されていた方々から、CAPM取得に役立つ情報をレポート形式でご共有いただきました。具体的な情報は、『学習時間』『使用した学習資料のうち効果的なもの』『本番の試験内容(量、傾向)』です。もしこれらの情報が無く自力で学習していた場合と比較すると、工数を抑えて効果的に取得することができたと考えております。

参考にした取得者の平均学習時間は30~50時間であったため、私の場合は学習時間を50時間に設定し、プロジェクトワークの忙しさが落ち着く11月を取得期限としました。学習時間を50時間に設定したため、1日1時間の学習で2か月弱かかると想定し、9月から学習を開始いたしました。

 

まず、『プロジェクトマネジメント標準PMBOK入門: (PMBOK第7版対応版)』1を精読し、用語を理解した後に、「CAPM®対策講座 eラーニング」2 を受講、復習と再テストを繰り返しました。

約6割が合格ラインであるため、模擬問題では8割以上得点するまで再テストを繰り返しました。本番はCBT方式で受験しました。当日に結果が分かる試験だったので、合格日までの緊張感を持つことなく、すぐに結果を知ることができて安心したのを覚えております。

CAPM取得後の影響と今後の展望

CAPM取得を通じて、プロジェクトマネージャー(以下PM)及びプロジェクトマネジメントオフィス(以下PMO)がプロジェクトを推進するうえで最低限必要な知識が身に付いたと考えます。

私が現在参画している開発案件ではウォーターフォール型のアプローチを採用しております。一方、近年拡大しているアジャイル型のアプローチは、概要レベルでしか理解しておりませんでした。しかし、CAPM学習により、アジャイル開発の実践的なレベルまで理解することができました。

今後は、学習した知識を生かして、未経験のPM案件やPMO案件に参画することを希望しています。PMやPMOの実践経験を積んだうえで、より専門的な資格であるPMPを取得したいと考えております。

また、私がCAPMを取得できたのは、MC事業部が実施しているCAPM取得推進活動で共有いただいた情報のおかげだと考えております。この経験から、今回取得したCAPM以外にも、今後私が資格を取得した場合には事業部の方々に有益な情報を共有し、その資格を受験したいと考えている方々に少しでも貢献したいと思いました。

 

読者へのメッセージ

学生の頃とは違い、プロジェクトワークをこなしながらの資格取得は、中々時間を割くことが難しいと存じます。ただ、5章で述べたように、資格取得は自分自身のキャリアアップに繋がると考えます。この記事を通して、資格取得意欲のある若手層の方々が、CAPM取得に興味を持っていただけますと幸いです。

 

CAPM受験豆知識

・受験形式は、オンラインと試験会場の二つがある

・試験言語は13か国語で展開(アラビア、ポルトガル、フランス、ドイツ、ヘブライ、イタリア、日本、韓国、ロシア、簡体字中国語、スペイン、繁体字中国語、トルコ)

・試験で使用する用具は、計算機(CBTでは搭載、PBTでは支給)と、筆記用具(メモ帳と鉛筆または消去可能なボードとマーカー)

 

終わりに

この記事についてのお問い合わせはこちら⇒問い合わせフォーム
※「お問い合わせ内容」の覧に、記事名もしくは記事URLをご記載ください

採用情報はこちら⇒Pactera Recruit
現場コンサルタントとの面談等も対応可能ですので是非お気軽にお問い合わせください!

  1. プロジェクトマネジメント標準PMBOK入門: (PMBOK第7版対応版) 』オーム社、2022年 ↩︎
  2. CAPM®対策講座 eラーニング | E-PROJECT(株式会社TRADECREATE↩︎