【PCJが考える】企業におけるCore Valueの価値

pactera

2023/08/30
Pactera
組織

1 初めに
2 Core Valueとは

初めに

今回は、企業におけるCore Valueの明文化の重要性や、社員にもたらす効果、そしてパクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社（以下PCJ）が掲げる、Core Valueについて紹介します

Core Valueとは

ー企業におけるCore Valueとは何か

色々な解釈があると思いますが、会社組織の核となる価値観であり、経営や日々の仕事における指針を言語化したものだと考えています。

コンサルティング業界のように人材が商品であり価値提供する資源である場合、特に企業文化、会社・個人の成長を作り上げていくためにはCore Valueを明文化していくことは重要です。

ーなぜコンサルティング業界ではCore Valueを設定する必要があるのか

基本的にモノを持たないサービス業になるので、コンサルティング業界では、売上の源泉は人が稼働することによる価値提供が主です。そのため、個人のパフォーマンスが企業としての価値に直結します。

極端に考えると、個人商店の集合体がコンサルティング会社です。

一方で、単なる個人商店の集合体になってしまうと、会社としての価値の差別化要素が減り、また働く社員に対して会社として提供すべき範囲が限定されます。Core Valueを設定することは、会社としての価値を向上させることに加え、会社に属することによる個人の価値の向上や、会社に属することによるメリットを理解してもらうことにも有効です。

逆を言えば、コンサルティング業界で働く人にとっては、たとえ高待遇であったとしてもCore Valueに全く共感できない会社を選ぶことは避けた方が良いでしょう。

ーCore Valueを設定したことによる会社内での変化

当社では、2018年（設立して6年目）にCore Valueを明文化しました。それまでは社員の柔軟性を損なう可能性を危惧して明文化していなかったのですが、組織の規模が大きくなるにつれて会社が進むべき方向を見失うリスクを感じて、6年経って明文化しています。

明文化してからまだ数年と期間が浅いですが、その中で特に感じた変化を紹介します。

✓会社内の企業文化が発展

これまで潜在的に共有されていた共通認識が顕在化され、組織力向上およびコミュニケーションの円滑化が図れています

✓アクションが積極化

Core Valueが明文化されることで、社員が自発的にアクションを起こしやすくなりました。これまで行動を起こすことに躊躇していた社員も、考えるだけでなく行動に起こすことが増えています

✓採用の効率化

当社と価値観が合う人と出会える機会が増えました。

これまでは入社後に価値観のギャップが発生し、当社から離れていく社員が多い時期もありました。Core Valueを明文化してからは、離職率も格段に改善され、着実に社員数を増やすことができています

更なる効果を享受するにはまだまだ課題はありますが、会社が成長し、また社員が成長しやすい環境を整備する一つの手段として、Core Valueは有益であると考えます。

ーパクテラ・コンサルティング・ジャパンのCore Value～「変」に込められた意味

PCJのCore Valueは「変（変化を恐れず、変革を起こし、変人であれ）」です。

変化が激しい社会で生き残り、リードをしていくためには、現状維持を望むのではなく常に変化・変革を続け、また仕事・スキルアップ・経験を積むことを楽しみながら取り組んでいく必要があると考えています。「変」を通じて、ビジネス面での社会やクライアントに対する貢献だけでなく、従業員個人としても、市場価値の高い人材へと成長していって欲しいという願いを込めています。

ーCore Value「変化」「変革」「変人」

日々環境やお客様が変化する中で、会社の製品力ではなくコンサルタントとしてサービスを提供していくとき、常に自分が「変化」し変え続けていかなければと、お客様にも自分たちにも「変革」を起こすことはできません。

コンサルタントの職業は、何かしらのプロフェッショナルになる必要があります。そのためには、自分を律して我が道を行く（プロになる）ことです。ただし、道を究めにいこうとすればするほど、他人に理解されるようとするより自分が信じたことをひたむきにやるのではないでしょうか。当社では、ひたむきにやることも楽しみながら取り組んで欲しいと考えています。ひたむきに向き合うことを楽しんでいる姿は、はたから見ると「変人」と呼ばれる可能性が非常に高いですが、私たちは周りの人にどう映っていようが、自分で信念を持って挑戦していくことが仕事だと考えています。

お客様が私たちに頼ってくれる時は、お客様だけではうまくいかない、前に進められない等、何か壁にぶつかっている時に初めて声かけてくれます。そんなお客様が直面している壁と真摯に向き合って越えさえて欲しい。お客様に笑顔を作り最後には感謝されて、変革を起こしてほしい。お金をいただくときは、感謝とともにいただけるよう、日々「変」という言葉とともに常にアップデートし続けていきたいと考えています。