「銀の認定」の取得に向けた軌跡 Part2

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パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社（以下、PCJ）は、2022年度より健康推進チームを立ち上げて2023年6月の健康優良企業「銀の認定」取得を目指し、全社的に取り組んでいました。そして先日、健保連東京連合会から発表があり無事に「銀の認定」を取得することができました。健康保険組合連合会東京連合会のホームページ(https://www.kprt.jp/contents/health/list.asp)に、参加企業の一覧がありますが、認定取得後に認定証がいただけます。

前回は「銀の認定」の紹介と取得に向けた準備と計画策定について紹介しました。今回は具体的な取得の流れと取り組み内容を紹介して参ります。

1 「銀の認定」取得までの流れ
2 「銀の認定」取得に必要な取組内容
3 オススメの取り組み項目
4 終わりに

「銀の認定」取得までの流れ

ここでは「銀の認定」を取得するまでの流れを紹介します。まず、ご加入の健康保険組合経由で健康企業宣言を行います。６か月以上取組を実践した後に、実施結果レポートを提出し80点以上に達していれば、「健康優良企業銀の認定証」が交付され「銀の認定」を取得することができます。健保連東京連合のホームページに「銀の認定」取得まで詳細手順が掲載されています（https://www.kprt.jp/contents/health/）。また、ご加入の健康保険組合によって必要な手続きがある可能性あります。ご加入の健康保険組合にお尋ねください。

「銀の認定」取得に必要な取組内容

銀の認定は全18項目の取組を実践することが求められています。具体的には①「従業員の皆様は健診を100％受診していますか？」といった健診に関する内容に限らず、⑪「従業員の日頃の飲み物に気を付けていますか？」など、従業員の健康づくりに向けた取組も求められる内容となっていります。ただし、当該18項目すべてを実施する必要はなく、各項目に付与されている配点を確認し、獲得可能かつ配点の高い項目を狙い合計80点を満たすように実践すれば取得可能になります。そこで、次の節では、18項目のうち弊社としてオススメの項目を紹介してまいります。

オススメの取り組み項目

上記の通り、「銀の認定」取得に必要な取組18項目にはそれぞれ配点があります。そこで、弊社としてオススメする項目を紹介していきます。それは、「配点の大きい項目」もしくは、「従業員向けに周知する項目」になります。

まず、配点の大きい項目は、以下の2つが該当します

①従業員の皆様は健診を100％受診していますか？(20点②

②40歳以上の従業員の健診結果を、健康保険組合へ提供していますか？(20点)

この2つを満たせば、合格点の80点の半分である40点を取得することができます。①では、弊社の取り組みとして健診の未受診者を抽出し、未受診者に対して受診を促すメールを送りました。それでも受診しない従業員に対してはその方の上長経由で受診を促すことで従業員の健診受診率100%を実現いたしました。一方で、②については、人事部が実施する内容になります。弊社は健康推進チームが人事部所属ではなかったため、人事部に対して健康保険組合への健診結果提供有無の確認を行いました。

そして、従業員向けに周知する項目は、の7項目になります。

③健診の必要性を従業員へ周知していますか？(5点)

⑪従業員の日頃の飲み物に気を付けていますか？(3点)

⑫従業員の日頃の食生活が乱れないような取組みを行っていますか？(3点)

⑭階段の活⽤など歩数を増やす⼯夫をしていますか︖(3点)

⑮従業員にたばこの害について周知活動をしていますか？(3点)

⑯受動喫煙防⽌策を講じていますか︖(3点)

⑰従業員の⼼の健康に関する取組みをしていますか︖(3点)

弊社では1か月に約2回の頻度で社内コミュニケーションツール上に健康に関する投稿を行いました。投稿にあたり、予め投稿する内容や時期を設定し、健康推進チームのメンバーが持ち回りで投稿を行った結果、当該項目の点数を獲得することができました。

例：健診の必要性に関する投稿

皆様お疲れ様です。
健康推進運営チームです。
本日は検診の重要性についてお知らせします！
検診の重要性は、”健康増進法　第2条　（国民の責務）”でも記載があります！
健康づくりは自己責任であり、自分で気にかけなければ生活習慣病に陥るリスクが高まります。
自分の身体の状態を自覚するうえで検診は欠かせません。
是非とも、検診を受信して自分の健康状態を自覚し、健康の増進を心がけてみてはいかがでしょうか？

上記の配点の大きい項目及び、まとめて対応可能な項目を達成するだけで、63点を取得することができます。「銀の認定」取得に必要な残りの点数はご自身の会社で既に取り組まれている内容や、会社として取組が容易そうなものをお選びいただければと思います。